直径12mの高精度アンテナ50台と「ACAシステム」と呼ばれる高精度アンテナ16台からなる巨大な電波望遠鏡である「アルマ望遠鏡」。東アジア・北米・ヨーロッパ・チリの諸国が協力して、チリ・アンデス山中の標高5000mの高原に設置して運用している。この「アルマ望遠鏡」を用いて、「視力2000」に相当する史上最高の解像度での撮影に成功したものは、おうし座にある若い銀河の姿。惑星誕生の現場が撮影されたのは初めてのことで、天文学者の注目を集めている。

Credit: Clem & Adri Bacri-Normier (wingsforscience.com)/ESO
「国立天文台アルマプロジェクト」の公式サイトでは、今回撮影された「おうし座HL星」の写真データがダウンロードできるようになっている。
約450光年先にある、現在成長途中の惑星系がこのような鮮明な映像で見られることには、驚くほかない。
また同サイトでは、全天からおうし座HL星へとズームしていく映像もYoutube用に公開。
このようなズーム映像は、今まではSF映画のCGぐらいでしか見ることがなかった。これがリアルな宇宙の姿なのだ。
「アルマ望遠鏡プロジェクト」はまだ始まったばかり。これから益々、新しい宇宙の姿を我々に見せてくれるに違いない。
<公式サイト>
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