これぞレジェンド!中国・郭亮トンネルの物語に誰もが感動せずにはいられない

中国・河南省にある郭亮村。フジテレビの『奇跡体験!アンビリバボー』でも紹介されたが、人口約300人のこの村は、標高1600m超の地域の中でもさらに、高さ100mの断崖絶壁の上に位置する。陸の孤島のようなその村には、世界に誇るべき伝説が存在した。


2000年ほど前に戦から逃れた人々が切り立つ崖を登ってその上に住み着いたのが村の起源とされる。650年ほど前に崖を上り下りする、ほぼ垂直の階段が造られたが、村への行き来は命がけのため、他村との交流もなく、閉鎖的な暮らしが続いていた。


1972年、村の書記(代表)であった申明信(シンメイシン)の発案で、崖をくりぬいて道を造ることとなった。村人たちはわずかな蓄えを持ち寄ったり、家畜や私財を売りさばいたりして得た資金でダイナマイト等を購入。人力で岩盤を掘り始めた。

岩盤は硬く、1日に掘り進める距離はごくわずか。しかも坑道が狭いために一度に作業できる人数は12名ほど。しかし村人たちは交代しながら丸1日掘り続ける生活を不屈の精神で続け、少しずつ少しずつ前に進んでいった。

数名の犠牲者を出しながらも5年後の1977年5月1日に、1250mのトンネルが開通した。幅4m、高さ5m。車が2台行き来できるほどの大きさ。人間が機械を使わずに堀ったトンネルとしては、おそらく世界でも類を見ない規模のトンネルである。

ちなみに、トンネル脇にところどころ開けられている穴は、元々は村人たちが掘削作業中に出た岩塊を谷底へ捨てるために開けたものだという。

陸の孤島であった郭亮村は、この奇跡ともいえるトンネルの景観のおかげで現在では有名地となっている。特に映画のロケ地として使用されたことで、河南旅行の際のツアーが組まれるほどになった。

→河南旅行サイト


村の未来のために命がけでトンネルを掘りぬいた男たちの執念に、誰もが心打たれる。永久に残る村の団結力の証。語り継がれる伝説。人間というものは、これほどまでに強い精神力を持ちうる生物だったのだ。


郭亮トンネルの成功を知って、その後近隣の地域で同じようなトンネルが2カ所掘られている。1つはXiyagouトンネル、もう1つはKunshanトンネルである。

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