ジェニファー・ローレンスさんや歌手のリアーナさんら数十名のヌード写真が8月31日までに大手クラウドストレージサービスのサーバーから流出。写真は瞬く間にソーシャルメディアで拡散した。
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By: Tom Raftery – CC BY-NC-SA 2.0
これらはハッキングによる被害で、攻撃を受けた大手クラウドはアップル社の運営するiCloud(アイクラウド)だという噂。
「高まるクラウドへの懸念」?
クラウドストレージサービスの安全性を懸念する声が多い。
しかし、クラウドストレージの危険性を認識している多くのユーザーはおそらく「ハッキング対策に万全ということはありえない」「クラウドストレージには本当に大切なデータは置かない」ということくらい認識した上で利用していると思うので、それほど驚いてはいないだろう。
セルフヌードへの抵抗感の薄さ?
今回の流出問題で多くの人が驚愕したことは、実はハッキング云々ではなく、アメリカの女優や歌手、モデルなどの有名人が、あまりにも安易にセルフヌードを撮っているということなのではないだろうか。それをクラウドストレージに保存しておいたというのはちょっと無防備すぎるのだが、それはこの際置いておくとして、撮影したデータが流出する可能性などクラウドに限らずいくらでも考えられるはず。撮ったカメラやスマホごと紛失なんてこともあるし、パソコンごと盗まれる場合もある。
セルフヌードを撮るからにはそれなりの覚悟が必要・・・というと言い過ぎだが、何かやっぱり一般人と感覚が違うなあと思ってしまう。そういう行為に抵抗が無いのかもしれない。
ハッキングの前には打つ術なし
2013年にアメリカの電子フロンティア財団が主要電子サービスの暗号化状況を調査した。暗号化やHTTPS対応などセキュリティ面で5項目について調査した結果、GoogleとDropboxが優等生であるとその時点では結論付けている。

(資料:EFF)
データの暗号化ができていればハッキングされても大丈夫なのかどうかはわからない。しかし、ハッキングされるような企業のストレージを使おうとは誰も思わないだろうから、今回のハッキング対象がiCloudであったとしたら、Appleには大打撃である。
しかし、どんなにセキュリティーを堅固にしても破る輩は出てくる。やはりユーザー側でできる防衛手段は、いつの時代も大事なものを得体の知れない場所にある金庫なんぞに安易に保管してはいけないということに尽きる。