知らないうちに口にしている化学調味料は体に悪影響があるのかないのか・・・。

『若者の料理がマズいのは化学調味料を使わないから 「素材の味にこだわる」が悪影響』っていう、表題だけ読むと何これって思うような記事が話題になっている。

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記事では都内の料理教室の女性講師に話を聞いているのだが、女性講師の発言を引用すると、こんな感じ。

うちの料理教室に通ってくる若い人が、自分の料理がマズイとなげくんですが、そりゃ当然ですよ。だって化学調味料を使ってないんですから

実際外食すればほとんどの店は化学調味料と濃い味付けで、店としての美味しさを出していますよね。それに中食、コンビニやスーパーの惣菜だって、それに近いものは使っているんですから、その味に慣れてしまえば、ふつうに作った食事はうすらマズく感じますよ(笑)

この女性講師は化学調味料の肯定派でも否定派でもないらしい。「上手に使えばいい」というスタンスだそうだ。

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化学調味料否定派の原点は『買ってはいけない』

化学調味料を体に悪いものだと思っている人は、少なからず1冊の書籍の影響を受けていると言われている。1999年に発行された『買ってはいけない』である。

『買ってはいけない』は4人の著者が実際に販売されている商品を名指しで叩くという前代未聞の強烈な書物だった。科学的根拠に基づいて書いたとされる毒舌かつショッキングな内容が受けて、当時200万部のベストセラーとなった。

この書物で槍玉に挙がった商品は多種多様。「カップヌードル(日清)」「ミューズ(P&G)」「シャウエッセン特選ポークあらびき(日本ハム)」「ジョイ(P&G)」など、当時普通に売られていたメジャーな商品ばかりだった。その中に「味の素」があった。

「味の素」を代表とする化学調味料は、グルタミン酸ナトリウムを主成分としている。「味の素」は脳細胞を破壊するとか、急性神経毒性を引き起こすとか、『買ってはいけない』では散々に叩いている。マウス実験なども引き合いに出し、化学調味料が害であるというイメージを万人に植え付けることに成功した。

母親から「化学調味料は体に悪いのよ」と教えられたその頃の子どもたちも当然ながら化学調味料に抵抗を持った大人になる。表題の記事の中にもこんな様子が書かれている。

生徒たちの悩みを聞くと「料理がうすらマズイ」「味の輪郭がぼやけてる」「味が決まらない」といったものが多いという。そこでこの先生が「そういう時はね…化学調味料をちょこっと入れるのよ」と言うと、生徒たちはみんな顔をしかめるという。

化学調味料肯定派の原点は、アンチ『買ってはいけない』

何かが話題になると、出る杭を躍起になって打とうとする動きが必ず発生する。パート9まで刊行された『買ってはいけない』に対抗したアンチ書籍は、『「買ってはいけない」は買ってはいけない』『「買ってはいけない」は嘘である』『メディア・バイアス――あやしい健康情報とニセ科学』など多数出版された。

これらアンチ書籍は、本質的には『買ってはいけない』の強引な結論付けに対して警鐘を鳴らす内容のものが多い。「味の素」を悪者と決めつける根拠としているマウス実験についても「生後10~12日めのマウスに体重1kgあたり0.5gを経口投与するとその52%に、1gを投与すると100%に神経細胞の損傷や破壊が起こった」という実験そのものが、どんな物質でも多量投与すれば何らかの影響があるとし、極端な実験そのものを疑問視したりしている。

15年たった現在では『買ってはいけない』の内容の多くは、著者の基礎知識の不足や、商品への正しい理解の不足によるこじつけだとの見方が多数を占める。

では化学調味料はどうなのか

化学調味料の是非は結局のところ、化学調味料を悪者扱いした書籍が必要以上に悪者感を高めただけだともいえる。少量入れておいしくなるのならそれも良し、というのはかなり一般的な考え方となっている。

味の素についての詳細はWiKiが詳しい。WiKiを読むとわかると思うが、何事も摂りすぎは良くないということだ。これは味の素に限らず砂糖でも塩でも酒でもタバコでも同じことである。

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