会計検査院の調査で続々と明らかになる”税金の無駄遣い”

一般に知られていない感のある会計検査院という存在に注目が集まったのは、万城目学氏の著書で映画化もされた『プリンセス・トヨトミ』の存在が大きいと言われているが、その検査結果が最近続々と話題になっている。税金から捻出された補助金が残念な遣い方をされていることが明らかになるにつけ、公務に携わる人間の管理能力の低さが浮き彫りになっていくような気がしてならない。


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海外療養費制度

海外での医療費の一部を国民健康保険などが支払う海外療養費制度。会計検査院の調査では、受給者の約9割の審査記録がそろっておらず、本当に条件を満たしているかどうかの確認ができない状態であった。

→海外療養費の受給者、9割超が審査記録を確認できず

タメ口タレントで有名なローラの父親が逮捕された一件を見ても、ずさんな受給審査を不正に切り抜けている輩が多いであろうことは容易に想像できる。

電子黒板

「電子黒板」は、パソコンと接続して動画や画像を表示させて動かしたり、タッチペンで文字を書き込んだりすることのできるデジタル教材。全国の小中学校6200校に導入されているが、そのうち6割に当たる3700校余りでは使いこなせていないということがわかった。

→電子黒板 小中学校の6割で十分活用できず
有効活用されていない学校ではDVDを観るために使われる程度でコンテンツを動かすなどの特有の機能は使われていないらしい。その程度ならば従来のOHP(オーバーヘッドプロジェクター)でも十分で、わざわざ高価な「電子黒板」を導入する必要はないと思われる。

使いこなせない理由として現場では「操作方法が難しい」「どう活用していいかイメージが湧かない」といった声が挙がっているという。現場で使う人間の能力に応じて本当に必要な教材だけを導入するようにしないと、結局は宝の持ち腐れで終わる。無用の長物に金をかけるよりも、いじめ対策等で新しい人員を導入する方へかけるべきでは?

JR線路の点検

JR四国では2013年度に実施することになっていた線路の点検のうち、旅客列車が走らない「側線」など計328カ所の検査が適切に実施されていなかったことが指摘された。社内マニュアルでは実測すると規定されているにもかかわらず、目視検査だけを実施していたケースもあったという。

→レールの検査不備328カ所 会計検査院がJR四国に

またJR北海道では、国の基準で定められたレールのゆがみなどの検査を行っていなかったケースが、本線以外の側線と呼ばれるレールを中心に136か所に上ることが明らかになった。

→JR北海道 検査未実施130超

いずれのケースも、実施していないものになぜ税金が充当されているのか。不備ではなく不正としか思えない。

再生可能エネルギー

国の補助金計約2550億円を使って自治体などの事業者が新設した約7800の再生可能エネルギー(再生エネ)施設のうち、計11億円の補助金を受けた41施設が今年3月時点で1カ月以上休止していたことがわかった。多くは故障がきっかけで、故障原因の調査や修理に必要な部品の調達に時間がかかっており、1年以上の休止も8施設あった。

→国補助の再生エネルギー41施設が休止

貰ったもの勝ち、という感覚でいるわけではないだろうが、「金をどぶに捨てる」という昔からある言葉がそのまま当てはまるようなお粗末な状況ではエコも何もあったものではない。


いずれにしても会計検査院が指摘するまで何も改められないまま進んでいくような、無駄なサイクルを解消することが必要。検査院の指摘そのものまで含めて無駄なサイクルでなければいいのだが。

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