歳をとっても大丈夫!記憶するテクニックで脳を若返らせ、認知症を予防しよう

「記憶力」をテーマにした番組はたびたび制作されているが、10月3日にもNHK「きわめびと」で記憶力の特集が組まれた。記憶の仕方には様々なテクニックがあるという。その方法とは?


記憶名人が推奨するトレーニング

バラバラのトランプを2分で記憶する池田義博さん(47)。記憶力日本選手権チャンピオンであり、世界記憶力選手権グランドマスターに輝いた記憶力の第一人者。

その彼が薦める記憶力向上のためのトレーニングは次の3つ。

その1 脳に栄養を与える

名人がまず始めに薦めるのは有酸素運動による脳の活性化。有酸素運動40分を週に3回行うというもの。

記憶をつかさどるのは一般に脳の海馬と呼ばれる部分。ピッツバーグ大学の研究によると、適度な有酸素運動をすることにより海馬部分に刺激が与えられ、記憶領域を増大させることができるという。運動はウォーキング等の軽度のものでよいとのこと。

その2 脳で絵を描く

下は全米記憶力チャンピオンのNelson Dellis氏が2012年に公開したYoutube動画。

池田さんが番組内で薦めていた記憶力アップの方法もこれと同じ。「単語に絵やイメージを結び付け、それをつなげて一連のストーリーにして覚えるというテクニック」を身につけることが大切だという。これは一般に「ストーリー・メソッド」と呼ばれている。

Dellis氏の動画ではMILKから始まってBOMB(爆弾)で終わるランダムな単語を、映像イメージ&ストーリーをつくることで記憶しやすくする実例を示している。全編英語だが、とてもわかり易い。英語なのにわかり易いということは、この記憶術がイメージ化によるものだからである。

その3 脳で旅をする

一般に「ジャーニー(旅)・メソッド」あるいは「ロキ(場所)・メソッド」と呼ばれているこの記憶テクニックは、日常生活で目にしているような、イメージしやすい場所とその順序を決めて、要所要所に記憶するべき単語を紐づけていく方法。

朝起きてから洗面・着替え・朝食を済ませて玄関を出て職場に向かう。仕事が終わってスーパーで買い物をして家に帰り、ダイニングで夕食、リビングでくつろぎの時間、そして寝室で就寝。そのようなシーンや場所ごとに記憶したいものを紐づけていくことで、印象付けと順序付けをしてしまおうということだ。

ちなみに下は、記憶力をテーマにして制作された2013年10月放送の「ためしてガッテン」でゲストが記憶に挑戦した項目。これらを試しにストーリー・メソッドやジャーニー・メソッドで記憶することに挑戦してみよう。全く関連性のない20の項目が、案外記憶できたりする。

小麦粉 ブロッコリー 歯ブラシ 納豆 たまご ケチャップ
大根 かつおぶし キムチ 帽子 靴下 バケツ ボールペン
スリッパ Tシャツ 洗剤 バナナ チョコレート 長ネギ
しょうゆ

年齢は関係ない

池田さんが記憶力トレーニングを始めたのは45歳。名人も決して若いころからトレーニングしてきたわけではない。

カハールの呪い

1906年にノーベル賞を受賞したスペインの神経解剖学者サンティアゴ・ラモニ・カハール。彼が唱えた「脳は再生せず、死滅するばかりである」という説は、以後定説となり、彼の言葉どおり「成人の脳は死んでいくばかり」と日本でも信じられてきた。しかし、1998年になってスウェーデンの科学者ピータース・エリクソンらが成人になっても海馬で新しい脳細胞が誕生し続けているということを発見し、現在では脳細胞は生涯つくり続けられているという説が定着している。

それでも一部の人は「脳は死滅し続ける」という説に囚われ続けていて、俗にこれを「カハールの呪い」と呼んでいる。

衰える力と衰えない力

記憶力には2種類ある。1つは「覚える力」。これは歳をとっても変わらないので、高齢者が現役東大生に勝てたりもする。もう1つは「思い出す力」。こちらの方は歳を追うごとに衰えていくという。

近頃めっきり物忘れが・・・という場合、「思い出す力」が衰え気味なだけ。新しいものを「覚える力」は一生鍛え続けられるのだ。

脳を鍛えることで認知症予防

適度な有酸素運動や記憶力トレーニングによる脳の活性化は、ずばり、認知症の予防につながる。歳をとったからボケるのではなく、歳をとったと思い込んで諦めるからボケるのだというふうに考えを改め、脳トレに励んでみるのはどうだろう。



池田名人は6月にも他の番組に登場し、テクニックを伝授していた。この人は本当にすごい。

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