温かい目で見守るファン?実写映画が絶賛で、キャラ変アニメも意外と好評な『寄生獣』

実写版にしてもアニメ化にしても、ファンはまず不安視して、公開されたらまずは叩いて、「やっぱり原作が好き!」をアピールします。えっ?そんなことないって? 私はそうです。あ、私だけですか。


岩明均氏のコミック『寄生獣』は結構真剣なファンが多いし、主人公の新一くんは置いといてもミギーや村野里美、ヘタをすると田宮涼子のファンとかかなりいるものだから、アニメのキャラが別人過ぎたり、実写のミギーがマルモだったり、実写の村野里美がヤンキーっぽかったりすることに反発する人が多かったようです。でもふたを開けてみると、意外と好評なのは、やはり『寄生獣』ファンの目が温かいからなのでしょう。

この作品は著名人にも結構ファンが多くて、文芸評論家とか哲学者といった著名人の中にもベストに挙げる人の多い作品です。また、他の漫画家たちにとっても影響力の大きい作品だったと言われています。画やストーリーの斬新さだけでなく、主張がしっかりしていて一本筋が通っていたことがファンの心を掴んだのではないでしょうか。

原作が多くの人々から評価されているのは、「地球って人間が増えすぎなんじゃないの」から始まって「地球に飛来した寄生獣は悪?」「人間こそ悪魔、人間こそ地球の寄生獣」のような大きなテーマに発展し、最後はちゃんと”希望”と”課題”を持たせて上手に終わっているところにあるのだと思います。完璧なまでに完成度の高い作品であり、とどのつまりは監督とかプロデューサーとかが余計な解釈を加味しなくてもしっかりした作品に仕上がるベースがあるということ。正直言って主役は誰でもいいし、キャラデザインは何でもいい。ミギーさえ正しく目立っていて、原作の主張が正しく反映されていればそれでOKなのです。

最近の実写化・アニメ化というのは、作り手がついつい欲を出して別の解釈を加えてみたり、変えなくてもいい設定にわざわざ手を加えてみたりして、ツイッターや2ちゃんねるで思いっきり叩かれることが多いのですが、そういう作品は概して原作そのものの主題が明確でなかったり、空想する余地が多すぎてイメージ化に個人差があったりするものです。完成度の高い原作に挑み、テーマを曲げることなく映像化すれば、一般にもコアファンにも受け入れられるものが出来上がるといういい見本、それが今回の『寄生獣』だと言えなくもありません。

近年は原作ファンを激怒させるような安易な実写化も多いので、今回の『寄生獣』2作品を参考にして作り手もいろいろ考えたほうがいいかもれません。

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