ホームズにはかなわなくても、日本は「名探偵」をもっと大切に扱ってほしい

イギリスにはシャーロック・ホームズやエルキュール・ポワロがいる。アメリカにはフィリップ・マーロウがいる。名探偵はそれぞれの国で大切にされており、ドラマ化や映画化の際には制作側も細心の注意を払い、抜擢された俳優は適当な気持ちで演じることはない。日本にいる名探偵と言えば・・・コナン君ぐらい?



日本の名探偵と言えば明智小五郎か金田一耕助。他は名探偵といっても刑事だったり大学教授だったり、はたまたネコだったりと、純粋に探偵稼業で食っているという設定が少ない。

今さら言うまでもないが、明智小五郎は江戸川乱歩が、金田一耕介は横溝正史が、それぞれ小説の中で生み出した探偵。それぞれにドラマ化・映画化されてきており、様々な役者が演じてきた。でもどういうわけか、放っておくとそのまま風化してしまいそうなほど存在が軽んじられる傾向にある。

明智や金田一が世界に通用するとは思わないが、数少ない貴重な和製名探偵なのだから国内だけでももっと大事にされてもいいはず。でも日本の場合、たまの思いつきでリメイクされても、人気取りのための俳優やタレントしかキャスティングしないのが難点。

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変装・ダンディ、明智小五郎

いつもスーツをビシッと着こなしているダンディな探偵で、変装の名人。古くは天地茂のようなはまり役となった俳優もいたけれども、近年の俳優を並べてみても郷ひろみ、伊武雅人、陣内孝則、稲垣五郎と、やっぱりお茶の間向けでしかないキャストでしか作られていない。2005年に制作された『明智小五郎VS金田一耕介』に至っては、松岡昌宏と長瀬智也。タレントとしては好きだが、制作する側に明智や金田一への思い入れがあったのかどうかは疑問。

よれよれ和服にボサボサ頭、金田一耕介

石坂浩二や古谷一行、鹿賀丈史、豊川悦司と、金田一耕介の場合はキャラクターが個性的であるためキャストが慎重に選ばれ、原作の風貌が忠実に受け継がれる傾向がある。最も大切にされている名探偵かもしれない。明智小五郎に続き、こちらも稲垣五郎が演じたシリーズが存在する。西田敏行や片岡鶴太郎といった異色版もあるが、それぞれに一定の評価を受けているのが面白い。

金田一少年とコナン君が稼ぎ頭

だが結局のところ、現代の日本で名前が通っているのは金田一少年とコナン君ぐらいのものだ。コナン君に至っては海外進出も果たしている。どちらも探偵稼業で食っているわけではなく「名探偵」でも何でもないのだが、金田一少年が活躍を続ければ、じっちゃんに再びスポットが当たることもあろうというものか。

忘れそうな頃にまたドラマ化を

どうしても昭和初期の色が濃くなりがちな明智小五郎は難しいにしても、いつになっても原作の風景が再現しやすそうな金田一耕介は、やっぱり風化されないように定期的に取り扱ってほしいもの。日本の場合、良くも悪くも横溝ワールドの風景って、いつの時代になってもどこかに残っていそうだし、案外10年後、20年後にも違和感なく撮影できそうだ。そのうちまた、はまり役になるような俳優が登場したりして・・・。

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