「大阪都構想は毒まんじゅう、食べないで」 自民・柳本市議と橋下氏のTV討論②

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特別区の住民サービスについて

府市再編によって、大阪市の住民サービスはどう変わるかについての双方の予測は次の通り。

  自民党の予測→村以下
  維新の会の予測→中核市なみ

[柳本市議]

「正確には”村以下”というよりも”村より下”です。今、大阪市の税収が8000億くらいあるとすると、そのうちの6000億円が自主財源として、自分たちで自由に使える、自分たちで決められる財源です。」

「ところが特別区になった場合に、個人市民税・軽自動車税・たばこ税しか入りませんので、固定資産税すら自主財源として自分たちで決める財源として使うことができないんですね。実に6000億に対して1500億ぐらいということで、4分の1に自主財源が減ってしまうということなんですね。」

「周辺の自治体はどうかというと、固定資産税も入りますので、それを自分たちで決めることができます。大阪だけが自分たちで決められないということで、きわめて不平等な状態になってしまいます。」

「各特別区で住民サービスが今までどおりできるかということについては、特別区設置協議会で検証されておりませんので、これは住民サービス低下することが必至と言わざるを得ません。」

[橋下氏]

「あの今、自主財源という言葉をね、使われましたけども、ここはちょっとごまかしなんです。と言いますのは、特別区が使えるお金、総額はどうなのかというところを見てもらいたいんです。今大阪市役所で、住民サービスに使っているお金は6200億円なんです。これはそのまま特別区に渡します。その特別区の中で、5人の、選挙で選ばれた区長が、より住民のニーズに応じたきめ細やかな決定ができる。ですから住民サービスが向上することは間違いありません。」

「選挙で選ばれた区長が、自分たちで協力関係とか結んで、しっかりやるんです。」

[柳本市議]

「もし仮に特別区で住民サービスが上がるのであれば、こぞってですね、他の政令市も特別区になりたいって言いますよ。ところが今多くの自治体は政令市になりたいって言っていて実際ここ10年ぐらい政令市の数が増えてるんです。今、東京都の特別区ですら市になりたいと言ってるんですよ。この状況を考えた時に、特別区は明らかにメリットがないから他の自治体では採用しようとしてないんです。」

[橋下氏]

「それは違うんです。政令市になって誰が一番メリットを受けるかというと、市議会議員なんです。それから市長なんです。自分たちの使えるお金とか権限が拡大するような錯覚をするんですよ。」

「選挙で選ばれた区長が、自分の決定権でどのサービスを選択するか。これからね、税収っていうのはどんどん右肩上がりで伸びていきません。サービスを選択していかなきゃいけない。それぞれの地域でサービスの選択をやっていってくださいと、そういうことなんです。」

[柳本市議]

「話を戻させていただきますと、住民サービスの話ですね、これ議会とか首長の話は論点すり替えだと思います。先ほど西淀川区の人で淀川区の保育所へ行けないとなるじゃないですか、これ行けるようにしたらいいじゃないですか区長がそういうふうにしたらいいじゃないですか、とおっしゃるじゃないですか。要するにそんな話したらね、5つにわける意味なんてなんにもないんですよ。大阪市のままでやったらいいじゃないですか。それで今自由に行けるんですから。明らかに行政サービスは低下します。行けるかどうかはその財政状況と、区長の判断によって変わってしまうんです。」


自民党の対案

[柳本市議]

「昨年地方自治法改正ということで、道府県と政令市の間で調整会議というものを必ず設けてくださいよと、その上で、あるとすれば二重行政を解消するような方策が考えられます、ということを国全体で決めていただいております。」

「私たち大阪ではそれを率先する形で、大阪戦略調整会議というものを府議会・堺市議会・大阪市議会で条例提案をさせていただいておりまして、府知事並びに議会の代表、大阪市堺市におきましても首長・議会の代表が参画することによって、話し合いでもって調整していくことができると訴えさせていただいております。」

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[柳本市議]

「私は大阪都構想というものは毒まんじゅうだと思っております。美味しそうに見えるかもしれません。しかしながら私たちは、安心して食べていただけるメニューを、成長戦略も含めてしっかりと提示をしていきます。これからも出していきます。」

「大阪市民の皆さん、毒まんじゅうは食べないで下さい。」



大阪都構想について、安倍首相は1月14日にテレビのインタビュー内で「(大阪都構想は)住民の皆さんが決められることであって、政府・行政府の長である私があれこれ論評するのは、差し控えた方がいいと思います」とコメントしています。

このコメントに関しては「大阪都構想の容認」という応援姿勢の表れであるという見方をした人と、「大阪のことは大阪でやってくれれば、こちらはどっちでもいいよ」的なニュアンスを感じた人とがいるようです。「まあ住民投票においてですね、賛成多数ということになれば、必要な手続きは粛々と行っていきたいと、思っています」という発言が肯定的なのか否定的なのかは、この言葉だけではどうにもわかりかねます。

政府の長が「まあ住民投票においてですね、賛成多数ということになれば・・・」みたいな軽い気持ちで見守っている「大阪都構想」。また、2014年秋には橋下氏自らが都構想を自動車に例えて「車を選ぶときにエンジンの仕組みなんか、皆さんは知る必要ない。スピード、安全性、快適性、値段を知ればいい。問題があったら買い替えたらいい」と言っていました。そんな軽いノリで600億円の初期投資をかけられるのかどうか、なかなか判断に迷うところでもあります。刻々と迫る住民投票の期日を前に、大阪市民の気持ちは今どのように揺れ動いているのでしょうか。

→大阪都構想攻防 橋下氏 再提案、専決カードも 野党「議会軽視」批判強める

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