究極のマニアは映画の世界観を自分の生活に取り入れたいと考えるもので、中には美術監督も顔負けのいい仕事をやってのけてしまう人もいる。
ティム・バートン版バットモービル
オーストラリアのZac Mihajlovicさんが製作した自家製のバットモービル。1989年に制作されたティム・バートン監督、マイケル・キートン主演の『バットマン』に登場したタイプ。
独特のフォルムが見事に再現されている本格派で、自作パーツと購入したパーツとを組み合わせて2年間かけて仕上げた。
ナンバープレートもちゃんとついており、公道も走れる。チバットマンもこれには負けるだろう。
デロリアン型タイムマシン
Lenny Hochteilさんが自作した、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でお馴染みのデロリアン型タイムマシン。外観からエンジンルーム、そしてごちゃごちゃした内部まで、かなり忠実に再現してある。
映画で見てからすっかりハマったそうで、Lennyさん宅はデロリアンの2台持ち。もともと好きな人は好きそうなデザインの車だけに、近所からの注目度はかなり高いらしい。
ポインター号
千葉県の城井康史さんが製作した、ウルトラセブンの地球防衛軍でお馴染みのポインター号。普通に公道を走れる、まさに昭和のウルトラファン垂涎の逸品。
日本男子の心の奥深くまで浸透している、正義の味方ウルトラセブン。あの頃夢中になった懐かしい魅力が現代に蘇った。
未来バイク「ライトサイクル」
映画『トロン』『トロン:レガシー』に登場した、美しい光の軌跡を描きながら疾走するバイク「LightCycle」。フレームから制作した完全オリジナルだという。青い光を発して夜の街を疾走する姿はさぞや目立ったことだろう。
このLightCycleはオリジナルのバイクなどを製作しているParker Brothersの製品で、55,000ドルで販売されていた。
作品への愛は時に信じられないようなエネルギーを生むようだ。どんなものでも執念で自作してしまうマニアの顔は、皆生き生きしている。