駅伝で続出した危険な「低体温症」 どうしたら防げる? なったらどうする?

正月に行われた2015箱根駅伝で駒澤大学の馬場選手が「低体温症」により途中走行不能となるアクシデントがありました。

→駒大5区・馬場「低体温症」でブレーキ

1月18日に行われた全国都道府県対抗男子駅伝でも、愛知の1区を走った山藤選手(愛知高)が低体温症により中継直前で倒れこみ、襷が思うように渡せず、無念の失格となりました。

→愛知 無念の失格 低体温症と脱水症状だった 神野は区間3位の力走

日頃から常人以上に鍛えているはずの長距離ランナーでも陥ってしまう「低体温症」。しかし本当に防げないのであれば、寒い時のマラソンや駅伝って安全上どうなの?と思ってしまいます。

低体温症は避けられないのでしょうか。


「低体温症」こんな人は注意が必要

人間は変温動物ではないので、体温が低くなると動けなくなります。これは当たり前。外部刺激によって体の熱が奪われ、正常な機能を維持できなくなるのが低体温症。医学的には直腸が35度以下になった場合に「低体温症」と診断するそうです。

体温計メーカーのテルモのサイトによると、次のような人が低体温症になりやすいということです。
お年寄りや小児
栄養不足や疲労状態の人
水分不足の人
糖尿病・脳梗塞など神経の病気がある人
ケガをしている人
→低体温症の予防と対策

上記以外に、平常時の体温が低め(平熱が35度台とか)の人は当然ながら「低体温症」になりやすいということが指摘されています。こういう人は恐らく「寒いのが大の苦手で・・・」などと、普段から自覚があるのではないでしょうか。

低体温症の予防・対処は慎重に

自分が低体温症になってしまったら、あるいは低体温症の人を発見したらどうすればいいのでしょうか。

軽度の低体温症の場合は、身体を温めつつ、温かい飲み物等を飲むことで回復するそうです。その際に飲む物はカフェインや刺激物を含まないもの。コーヒーやお酒などは厳禁。

症状が軽ければ自分でも対処できそうです。しかし、意識の混濁等、症状が重いと思われる場合は、むやみに身体を動かしたり歩いたりすることは大変危険だとのこと。体中の血液が冷え切っている場合、筋肉を動かすことによって冷たくなった血液が心臓に一気に流れ込み、心不全を引き起こすこともあるそうです。自己判断で行動したり、素人考えで安易に処置をしようとするのは危険ですね。

昔の人と比べると普段から暖かい暮らしをしている現代人は、体温の低下に対しても弱くなっているのではないかと考えられます。また、近年は低体温の人も増えており、肥満の原因の一つにもなっているとのこと。元々低い人も多いようですから、やはり現代人は低体温に十分注意する必要がありそうです。

→サワイ健康推進課

走行中暑いと思っても不用意に軽装にならない

前述した2選手は手袋をしていなかったり、途中から手袋を外したことで体温が奪われてしまったとも考えられています。駅伝選手というのはもともと、真冬だというのに信じられないような薄着で走っていますから、いくら暑さ対策だからとか少しでも走りやすくするためとか言っても、自分の低温耐久力を考慮しない走りは自殺行為。レースに勝っても死んでしまっては元も子もありません。命かけてる、なんてのは口先だけに。

まあ、全力疾走時に低体温症なんて、逆にトップアスリート達だからこその状況なのでしょうね。一般人の場合は、十分防寒して走りますし、ひどい寒さの時は無理しませんから。

駅伝での低体温による棄権などは、今年に限ったことではありません。箱根駅伝では2013年には2人、2014年にも中央大学の選手が棄権しています。鍛えている人たちですから多分大丈夫なのでしょうが、今後も大きな事故が起きないことを祈ります。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク