宇宙規模で見れば人間はこんなに小さな存在、なのになぜ争い合う・・・とか考えちゃう映像作品『WANDERERS』

デジタルアーティストのエリック・ワーンクイスト氏が制作したハイパーアニメーション映像作品『WANDERERS(放浪者)』が話題です。ただのアニメーションだろ、とか思うかもしれないけれど、いろいろ考えさせてくれる作品ですよ。必見です。

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宇宙の姿というよりも、近未来に宇宙空間へ進出した人間の姿を描いていると言った方がいいようなこの作品は、圧倒的なスケールの宇宙に放浪する小さな小さな人間の存在を目に焼き付けてくれます。

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制作者のワーンクイスト氏はキム・スタンリー・ロビンソンやアーサー・C・クラークのSF小説や、チェスリー・ボーンステルのイラストにインスピレーションを得たとコメントしています。また、火星に到着した無人探査機が実際に撮影した映像資料なども参考に描いたそうです。

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そして何よりも、アメリカの天文学者・SF作家、カール・セーガンの著書『惑星へ(原題:Pale Blue Dot: A Vision of the Human Future in Space)』の影響が大きいとのこと。事実、この作品のナレーションそのものが、カール・セーガン氏自身による著書の朗読から抜粋したもの。

カール・セーガン氏の『Pale Blue Dot』とは、彼の提案でボイジャー1号が撮影したとされる、青い点のような地球の写真をもとに彼が解説を付けた作品。宇宙の大きさと、その中の人間の存在の小ささを浮き彫りにすると同時に、小さな点にしか見えない地球が我々にとってどれだけ大切な存在かということを訴える、メッセージ性の強いものになっています。

カール・セーガン氏は映像の中でこう訴えています。

「考えてみてほしい。全ての将軍や皇帝が、勝利と栄光の名のもとに流した血の河を・・・この点の、そのまたごく一部の、つかの間の支配者となるために。」

「考えてみてほしい。この点の片隅にいる住人が、別の隅にいるほとんど見分けのつかない住人に対して、どれほど残虐な仕打ちをしてきたのかを・・・。」

「どれほどの誤解があることか。」

「どれほど熱心に、人は殺し合うことか。」

「どれほどの激しい憎しみがあることか。」

「私たちの気取った態度、思い込みによる自惚れ、自分は特別なんだという幻想。この青い点はそのことを教えてくれる。」

今地球上で起こっている争い事の数々が、本当に命を懸けるほど重要なことなのかを考えてみる必要があるような気がします。地球上の問題を解決できない限り、地球人が宇宙へ進出しても、やることはきっと同じで、他の星に迷惑をかけるだけの存在になるような、そんな嫌な予感がしてきませんか。

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地球は古来から宇宙人によって監視されている、という『動物園』説というのがあるそうですが、「争ってばかりでダメだね、この種族は。」と見放されたら滅ぼされちゃうかも・・・。

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