高齢者による重大事故が急増中 今後20年でどうすれば”みんなで幸せ”になれるのか

1月24日夜7時半ごろ、長野県千曲市のJR篠ノ井線で普通列車と軽トラックが衝突し、列車が脱線しました。幸い乗客65人にけがはありませんでしたが、その後の調べによると、軽トラックを運転していた74歳の男性(軽傷)は、衝突現場から700m離れた踏切から線路内に進入し、そのままトンネルを潜って走行、列車と正面衝突しました。

今回の事故はまだ調査段階のため原因がはっきりしませんが、下手をすれば死者を出したかもしれない大事故です。最近全国で、こうした高齢者による重大事故が多発しています。

→軽トラックが踏切から進入か 篠ノ井線脱線


1月19日には長崎自動車道で88歳の男性が逆走し、乗用車など計5台を巻き込む衝突事故を起こしました。男性は「どこから乗ったかわからない」と供述。

→88歳高速逆走「どこから乗ったかわからない」
2014年9月には東大阪で、79 歳の男性が運転する乗用車がコンビニに突っ込み、アルバイトの33歳の男性が死亡するという事故が起きています。この時の原因は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」とのこと。

2013年9月に江戸川で起きた事故は、一方通行の道路を逆走した軽自動車がノーブレーキのまま歩行者6人を次々はねるというもの。軽自動車を運転していた76歳の男性は事故直後に自分で車から降りて、開口一番、「胸が痛い。全然記憶がない」。

「わからない」「間違えた」「記憶がない」という供述が、恐らく嘘ではないというのが高齢者による事故の怖いところ。そう言われては被害者側はどうしようもありません。総務省の調査では、2014年の75歳以上の人の割合は国民8人中1人ですが、これが2035年には5人に1人になるという推計が出ています。年々増えます。深刻です。

→日本人の8人に1人が75歳以上 「敬老の日」に合わせて人口推計

現行の高齢者講習は70歳以上が対象。しかし年齢だけで線引きすることも、適性検査だけで判断することも、実際には個人差もあるので無理ですね。だから仮に講習対象年齢を引き上げたところで何の解決にもなりません。

警視庁のサイトには、高齢者による交通事故を防ぐためのメッセージが記載されていますが、高齢者がこれを目にする機会はほとんどないと思われます。私が高齢者になった時に、このメッセージのリンク先を読んでも、何かを改めようという気持ちには・・・。時間があったら読んでみてください。私がそう思わないだけかな。

keishityo

→警視庁「防ごう!高齢者の交通事故!」

誰もが歳をとる訳ですから、今は若くてもいずれは我が身。私も車無しでは生活できない地域に住んでいるので、やはり可能な限り乗り続けたいと思ってしまいます。しかし周囲を見ると逆走してくる車や、右折の手前で対向車線に入ってくる車も珍しくなく、実際に接触事故にも遭いました。「事故の瞬間なんか覚えてねえ」って、おじいさん言ってました。

最近の車はブレーキアシスト等の衝突軽減対策を講じていますが、現行システムは時速30キロ以下で走行していなければ作動しませんし、いかに機能が向上しても運転するのが人間なので不測の事態は常に起こり得ます。

高齢者による事故が起こる度に、ネットでは様々な声が挙がります。

「60過ぎたら免許はく奪しろ」
「俺様天下の老人による無法行為もある」
「年齢の問題ではないんだよな 若ボケもいっぱいいる」

高齢者が運転し続けなければならないインフラに問題がある、という指摘もあります。「免許はく奪」は極端かもしれませんが、手立てを講じないまま高齢化社会が進むと、それもありかも。

20年先に待つ、更なる高齢化社会に向けて、考えられる手立てはいくつかあります。安全を得るためには何かを捨てなければならないかもしれません。速度とか運転する楽しみとか・・・。

例えばこんな手立てが。

国内の全車両にリミッターを付ける

・・・全車両、制限速度を30キロ以下に。スローライフに戻ることは吝かではありませんが、緊急時に困るかもしれません。物流も遅れます。交通事故は格段に減ると思うのですが・・・。

→速度制御装置の義務付け(トラック・バス)

全ての車を自動運転車にする

・・・今のところはこれが最も現実的です。Google等の複数の企業が開発を進めています。恐らくは人間に任せるよりもシステムに任せた方が遥かに安全です。好きなようには走れませんが、困る人はきっと少数です。

→自動運転車との並走で見た「人間と共存」の課題

いずれにしても、高齢者だけを切り捨てることは避けなければなりませんから、対策としては”痛み分け”の方向で進めるしかないかと。若気の至りで暴走したい人はよその国でやってくれ、でいいと思います。

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