2015年 「イスラム国邦人人質事件」 経緯・国内外の動向・メディアの反応 ①

(2014年8月中旬頃 湯川遥菜さんがシリアで行方不明となる)

(2014年10月下旬頃 後藤健二さんがシリアで行方不明となる)

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<1月17日>安倍首相、カイロ演説で2億ドル支援を表明

安倍首相が訪問先のエジプトで、人道支援やインフラ整備など新たに総額25億ドル(約2940億円)の経済支援を表明。また、「ISILの脅威を少しでも食い止めるため」にヨルダンなどに対して2億ドル(約235億円)の支援をすると発表した。

→首相、中東支援に2900億円超 カイロで表明
→「2億ドル支援」首相演説 英訳版 誤解招く?

<1月20日>イスラム国が人質の映像公開 身代金2億ドル要求

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イスラム国が湯川遥菜さん(42)と後藤健二さん(47)の映像を公開し、日本政府に身代金を要求。

「日本の首相へ。(日本は)イスラム国から8500キロも離れていながら、自発的に十字軍に参加した。おまえはわれわれの女性や子どもを殺害するのに、そしてイスラム教徒の家を破壊するのに、得意気に1億ドルを提供した。」

→邦人殺害警告のビデオ声明全文

「日本の首相に告げる。日本はイスラム国との戦いに1億ドル(約118億円)を寄付して、イスラム国の女性・子どもを殺し、モスリムの故郷を破壊した。だから、左の男性を救うには1億ドルかかる。また、日本はイスラム国の拡大を妨害するため、もう1億ドルを投じた。だから、右の男性を救うにはさらに1億ドル必要になる。日本国民へ告げる。日本がイスラム国に対して愚かな行為を犯した。あなたたちには日本政府に『2億ドル払って2人の日本市民を救う』という賢い選択を迫るために72時間ある。そうでなければ、このナイフがあなたたちの悪夢となるだろう」

<1月20日>首相がエルサレムで会見「強い憤りを覚える」

安倍首相が訪問先のエルサレムで記者会見。「人命を盾に脅迫することは許し難いテロ行為で、強い憤りを覚える。直ちに解放するよう強く要求する」と表明。

この会見が「イスラエル国旗をバックに安倍首相が宣戦布告した」「イスラム世界で敵視されているイスラエルで会見することで、イスラム世界全体にケンカを売った」ということで、イスラム世界全体を敵に回したと非難する意見も。

→日本人殺害予告 安倍政権が事件発生後に犯した“3大失態”


<1月21日>山本太郎議員が支援中止をツイッターで進言

「生活の党と山本太郎となかまたち」の山本太郎参院議員が安倍首相に宛てて「2億ドルの支援を中止し、人質を救出してください」とツイート。これをイスラム国のメンバーとみられる人物がリツイートしたとして話題に。

yamamoto
→山本太郎氏が仰天のツイート「安倍晋三様 2億ドルの支援を中止して下さい」  喜ぶ?「イスラム国」がリツイート

<1月21日>自民党「身代金は払わない」とバッサリ

自民党の高村正彦副総裁が記者団に対して「日本政府が人道支援をやめるのは論外だし、身代金を払うこともできない」と断言。「交渉前の死刑宣告」と話題に。

<1月21日>フジテレビ『めざまし』でカウントダウン

殺害予告の期限が迫る中、21日朝のフジの『めざましテレビ』が画面の左上にテロップで「対策室設置から約14時間30分」と表示。2時間35分の番組の間カウントダウンを続けたことで非難を浴びた。
→“殺害期限”をカウント? フジ「めざましテレビ」に非難の声

<1月21日>安倍首相「全力を挙げて対応する」

安倍首相は21日夜、「全力を挙げて対応する」とコメント。

→安倍首相「総力を挙げて対応する」2邦人殺害警告で

<1月23日>石堂順子さん会見

後藤さんの実母、石堂順子さんによる記者会見が、様々な意味で波紋を呼ぶ。

イスラムの方々も私共と一緒に地球の平和を考えて、すばらしい地球がつくれるのであれば、私の命などはどうなってもよろしゅうございますので。

日本は随一の被爆国ですが、被曝のあともその地球は燦々たるものでした。こういったものは私の命と代えるのであれば、私の命などというものは粗末なものでございますので、悔いはいたしません。地球を大切にしていただきたい、私はそれだけを願っています。

私の父は軍人です。朝鮮とかそういうところの、今ちょっと言葉が出ないのですが、かなりのトップだったと思います。それで私にはいつも軍用車と、それから三角形のひらひらする旗のある自動車で送られていました。

私のおじいちゃんなるもの、教育者なのですが、その人が本当に自分の姿で草履履きをはいて、私の朝鮮の馬山(マサン)の宿舎へ訪ねてきた。

私はつい最近まで、「おじいちゃんなぜそんな格好で朝鮮へ来てくれたの?」「恥ずかしいじゃない」というような思いをしたことがありました。しかし最近わかったことは、ちゃんとした格好をしてくれば、家族とかまわりの人々に反対されたんだと思います。それで一目、息子に会いたかった、その一心で海峡を渡ってきたと思うんです。

私もそういう切ない親の気持ち、そういうのが現在は非常によくわかると同時に、すべての地球上に住んでいるお母さま方、どういう気持ちでいらっしゃいますか。一生懸命母の手で育てて、そして戦争にやる。こういうことを少しでも考える方はいないと思うんです。戦争はやめていただきたい。美味しい白米から麦ごはんに変えたとしても、それは母たちの喜びだと思うのです。

今度命あって代えるならば、日本のみならず、世界中をまわって、やはり次世代を担う子どもたちの教育にも携わっていただきたい。そして、原子力のない国をつくっていただきたい。そんな言葉をかけてやりたいと思います。我が身を捨てることですね、つまり。

この会見は、途中から「息子を助けたい」という当初の会見目的から逸脱し、「世界平和」「地球を守る」「脱原子力」の話に流れ、最後は「地球のために力を合わせて頑張ります!」と笑顔で退場する予想外の会見となった。テレビ中継では途中CMによる中断などの編集が施され、「放送事故レベルの内容」という指摘も。

石堂順子さんの夫である石堂行夫さん(78)は、

「すみません、妻は非常に精神的に混乱していて、何を聞いても原子力の話になってしまって……。歳も歳ですし、ご理解ください」

と釈明した。

→【全文】「私はこの3日間、何が起こっているのかわからず悲しく、迷っておりました」ジャーナリスト・後藤健二さんの母・石堂順子さんが会見

<1月23日>民主党・有田氏がツイート「石堂さんを嘲笑するな」

民主党の有田芳生参議院議員がツイッターで「(石堂さんを)嘲笑する者は鏡の前に立ち、己の顔を見よ!」とツイートするも、「的外れな擁護」「お前が見ろ」と非難の声が殺到。

arita

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