一度も使わないうちに「さよならグーグルグラス!」 ~Googleが「失敗」公式に認める

誰もがちょっとは欲しいなあと思っていたグーグルグラスですが、今年の1月19日に個人への販売が中止になり、29日にはGoogle社が自ら「失敗」と認めたとのこと。これによりグーグルグラスの一般への流通は完全に断たれ、いつか買おうと狙っていた人たちの手に入ることはなくなりました。

ともすれば世界の標準品になるはずだったのに、あっという間に幻の製品となってしまったグーグルグラス。鳴り物入りで登場して、一時期は世界を制覇するような勢いだったのですが、残念ながらプライバシーの壁は高かったようです。まあそれも納得ですが。

→「グーグルグラス」個人向け販売中止 プライバシー議論
→グーグルが「グラス」失敗認める、将来見据えた投資は継続へ


内蔵カメラによるプライバシーの侵害や犯罪利用が懸念され、公共の場で使用することの是非を巡って議論が勃発。グラス禁止の店や公共施設が早々に登場したことも逆風に。これはこのまま売りまくったらヤバいことになるぞ、とさすがのグーグルもビビったようです。何か大事が起きたって責任とれませんからね。

消費者側もグーグルグラスを使えばあれができる、これもできるとワクワクしていたのが、こうも社会から締め出しを食らっては、着けている方が肩身が狭い。膨らんでいたグラスへの期待はしぼみ、市場はみるみるうちに冷え切ってしましました。

→「Google Glass」禁止の店が早くも登場–シアトルのダイブバー

→運転中の「Google Glass」装着を禁止:英国

→全米映画協会、Google Glass等のウェアラブルカメラを館内着用禁止に

→グーグル・グラス禁止ゾーンをつくるプログラム「Glasshole.sh」

「周りから白い目で見られて、つまはじきにされて。窮屈な思いをしてまで、こんなもの着けてられない!」
とグラスユーザーが思ってしまうほど、世の中の反発は強かったようで・・・。

そもそもこの手のカメラ付きメガネって、グレーなこと以外に使い道が思いつかないのは、私の心がけが悪いのでしょうか。他のウエアラブル端末と比べると軽量でコンパクトすぎて、どこにでも装着していけるのは、ヤバい使い方をするのに最適・・・と思った人は多分多いんじゃないかと。

それに撮られるのが一方的というのが何とも・・・。「俺は着けてないのになんでお前だけ着けてんだよ!」みたいな。日本円で8万9800円でしたっけ? 誰もが買えるおもちゃではなかったですし・・・。。

登場する時代が早すぎた、とでもいうべきか、先取りしすぎて今の社会にはまだ馴染まない商品でした。

他のメーカーもメガネタイプのウェアラブル端末を出し始めていますが、どれもゴツイのばかりで、装着したままでは恥ずかしくて歩けない。でもそうじゃなくては今の社会では許されないのかもしれません。

グーグルグラスの開発自体は今後も続くようです。一般には売らないよ、というだけで。医療機関や警察にとっては役立つツールとして期待の持てる製品ですからね。ドバイの警察が昨年グラスの導入を決めたばかりですし。

→ドバイ警察が顔認識捜査にGoogle Glassを導入

一般に出回らないとなるとグーグルグラスは今後「権力の象徴」か何かになっていくのでしょうか。そして、警察機関や医療機関で盗撮など良からぬ使い方がされて、また問題になる、と。どこで使おうが、使うのが人間である限り「魔がさす」ってことは必ずあるので。

購入し損ねて残念、という人も多いと思われるグーグルグラス。今後は他のメーカーの類似製品も終息していく可能性があります。カメラが付いてなくて、しかも着けるのが恥ずかしいくらいゴツければ問題ないのかもしれませんが、それでは売れませんから。

今後はMicrosoft HoloLensのようなバーチャルな方向へシフトしていくのでしょうか。それとも一気にコグニティブ・コンピューティングへ?

→マイクロソフト「HoloLens」の第一印象–かつてないAR体験を実現するヘッドセット

→コグニティブ・コンピューティングと拓く未来風景

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