ベロの下に自分で投薬!スギ花粉症の治療法として最も期待の高い「舌下免疫療法」とは?

とある朝日系の週刊誌で最も注目されている花粉症の治療法として「舌下免疫療法」が紹介されていたので、うちの近所で治療が受けられる病院がないかなあと調べてみたら、隣の県まで行かないとダメでした。

週刊誌には、かなり期待できる治療法で、2年間毎日投薬すれば一生花粉症にならないみたいなことが書かれていたのですが、実際にはそこまで簡単ではないようで、ちょっとがっかり。でも患者の体への負担も少なく、今後の更なる発展も期待されている注目度ナンバーワンの治療法であることは確かなようです。


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自分で投与できる免疫療法

花粉症の免疫療法というのは、アレルギーの元となるスギ花粉を精製して薄めたものを体内に取り込むことで、少しづつ体を慣れさせて免疫力をつけることを目的とした治療法です。

免疫療法は唯一の根治療法と言われ、方法としては皮下に注射する「減感作療法」が主流でした。その効果は目覚ましいものがあり、ある統計によると有効率は90パーセントで、35パーセントの人は劇的な改善が見られたという結果も出ています。しかし、注射による投薬のため頻繁に通院しなければならず、患者への負担が大きいのが難点でした。

そんな中で登場したのが「舌下免疫療法」でした。この方法も減感作療法であることに変わりはないのですが、薬を自分で投与できるという点で画期的でした。

具体的にはシダトレンと呼ばれるスギ花粉のエキスを舌の下に滴下します。舌の下で薬を2分間キープし、その後に飲み込みます。薬は毎日舌下投与しなければなりませんが、2週間分貰って自宅で出来るため、通院は月2回で済みます。注射は痛いですが、これなら毎日できますね。

平成26年10月には保険診療が開始され、患者の金銭的負担は月額3000円程度となりました。市販薬よりも効果が高く、金額的にも安く済みます。

舌下免疫療法の問題点

自宅でできる免疫療法として注目されている舌下免疫療法ですが、もちろん簡単・万能ではありません。次のような項目が問題点として挙げられます。

スギ花粉限定

皮下注射による治療法と同じで、スギ花粉による花粉症にしか効きません。他のアレルゲンがある人には効果がありません。

長期的な治療が必要

効果が表れるまで毎日投与しなければならず、その期間は最低でも2年以上と言われています。4~5年は覚悟しておかなければなりません。

治療を受けることが出来ない人も

次のような人は舌下免疫療法をうけ受けることはできません。

・12歳未満の人
・妊娠中あるいは妊娠予定の人
・重い心臓病の人
・がんの治療をしている人
・免疫系の病気のある人

皮下注射よりは効果が落ちる

現在のところでは「皮下注射よりも効果が上」という報告は一切ないとのこと。飲み薬よりも効果が高く、注射よりも低い、と覚悟しておく必要があります。

根治率は20パーセント以下

この方法で根治する人は全体の10~20パーセント程度。誰でも100パーセント治るというわけではありません。有効率は70~80パーセントですが、効き目には個人差があります。

治療のスタート時期が限られる

治療の始めたてはアレルギー症状が起こり易くなるため、スギ花粉の多くなる時期(1月~5月頃)には治療をスタートさせることができません。花粉症がつらくなってから病院にかかりはじめる、ということはできないのです。花粉症シーズンが終わってからの治療開始となります。

副作用の可能性も

薄めてあるとはいえ、アレルギー物質を直接投与するわけですから、アレルギー反応が出る場合もあるとのこと。また、重篤なアナフィキラシー・ショック症状が発生する場合もあるので、医師の指導の下、正しい方法で治療を始める必要があります。

舌下免疫療法を実施している医療機関は?

舌下免疫療法治療薬「シダトレン」の取り扱いには研修が必要なため、どこの病院でも治療を受けられるわけではありません。

病院の検索サイトによっては、「舌下免疫療法」で検索できるところがありますので、近所にあるかどうかを調べる際に利用しましょう。

→<病院口コミ検索サイト caloo>で調べる

でも一番手っ取り早いのはやはり、都道府県で「舌下免疫療法」を検索すること。日ごとに増えていますので、今は近所になくても、次の治療シーズンまでには「シダトレン」を取り扱う医療機関が登場するかもしれません。


薬の投与方法が楽で、しかもある程度の効果が期待できる「舌下免疫療法」は、現在のところ最も期待できる治療法と言えます。重い花粉症で悩んでいる人は、自分に合う治療法かどうかも含めて、病院へ一度相談に行ってみるところから始めましょう。

参考:鳥居薬品ホームページゆたクリニックホームページ

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