医者へのリスペクトが完全崩壊!病院の隠蔽体質や過度な擁護 医師も更新制が必要か

「お医者様」と崇められたのは過去の話で、近年の医師は社会から尊敬されるどころか、ヘタをすると真っ先につるし上げられる存在になってしまいました。

昔ならば医者の言うことが全てで、問題が起きても病院全体で隠蔽し、医療ミスがあっても医師の名前すらも公開されないようなことが当たり前でした。最近では患者への暴言はすぐにYoutubeで公開されるし、診察態度の悪い開業医は口コミサイトでしっかり情報共有されます。


「医師の人権」という観点では、現代の医者稼業に「人権」はないかもしれません。しかし、「人権」を尊重してあげたいと感じる真の「お医者様」がほんの一握りしか存在しない、という現実は、国民にとっては既に常識の域にまで達しています。医者というだけでリスペクトされていた古き良き時代は、とうに終焉しています。


静岡県の磐田市立総合病院で2014年12月、呼吸器内科の20代の男性医師が、救急搬送さ­れてきた女児の父親に「クソ、死ね」という暴言を吐いた一件は、父親がその時の様子をYoutubeにアップしたことにより全国に拡散。ネット民はこの手の問題に関しては容赦がないので、当然ながら当該医師の出身大学も実名も瞬時に割り出されました。

医療業界では医師の暴言など日常茶飯事。以前なら公になることがなく、病院側でいくらでも隠蔽できたトラブルですが、問題の軽重や違法性の有無に関係なく、現代社会では即オープンジャスティスとなります。ポケットに手を突っ込んだまま不遜な態度で患者に接している姿が世界レベルで公開されてしまった若き医師を擁護するすべは、病院にも大学にも実質的にはもうありません。

→医師がブラジル人患者家族に「クソ、死ね」 静岡・磐田

→Youtube動画(医師がブラジル人患者家族を「死ね」と罵倒)


腹腔鏡手術により同一医師が多くの患者を死なせてしまった事件で全国的に有名になった群馬大学医学部付属病院。病院としては「医師の人権」の名のもとに、可能な限り当該者である40代男性医師(助教授)の名前を伏せたいようだったのですが、実名は既にネットで拡散しています。

医療行為による死が罪に問われないことは当然ですが、開腹手術でも過去5年間で84人中10人を死なせていたという当該医師。一般市民の立場からすれば、手術成功率の低い医師の名前が組織的に秘匿されるのを見過ごせるわけはありません。いつの日にか自分に被害が及ぶ恐れがあるからです。

医師の人権を過度に尊重するような姿勢が積み重なることで、医療機関自らが「医師へのリスペクト崩壊」を招いたことは明白な事実と言えます。

→群馬大病院患者死亡で遺族側が弁護団結成


医師自らが医療組織の不正を暴こうとして潰される例もあります。群馬大病院と同じく、腹腔鏡手術で多くの患者を死に至らしめた千葉県がんセンターでは、相次ぐ死亡事案や不正麻酔を厚生労働省に内部告発した麻酔科医が告発直後に解雇処分していたことが明るみに出て、自浄能力のなさを全国に露呈したかたちとなりました。

裁判では一審・二審とも解雇が内部告発に対する報復行為だと判断されましたが、千葉県側は上告しています。

→内部告発し退職の医師、消費者相と面会 制度改正訴え


国立国際医療研究センター病院で2014年4月に起きた医療事故では、78歳の女性患者に対して造影剤の誤投与を行った女性医師が「どちらの造影剤も同じだと思っていた」と供述したことで話題になりました。「脊髄造影禁止」という注意書きがある薬剤を脊髄に注射したこの医師は、知識不足・確認不足で患者を死に至らしめたにもかかわらず、書類送検されてもなお実名報道されませんでしたが、ネットではとうに実名が晒されています。

この女性医師がどのような志で医療に携わっていたのかは判りませんが、薬剤を「間違えた」のではなく、最初から「知らなかった」わけですから、事の重大さは尋常ではありません。

→使用禁止の造影剤投与 業務上過失致死容疑で国立国際医療研究センター病院の女性医師を書類送検


奈良県の公立病院で2013年に起きた、医師による「治療拒否同意書」問題は、最近になって人々の知るところとなりました。乳がんの告知を受けた68歳の女性患者が、悩みぬいた末に手術を受けないことを医師に告げたところ、その医師が看護師づてに署名を迫ったのが「治療拒否同意書」。

その内容は「今後乳がんに関する○○病院での治療につき自己意志でもって一切受けないことに同意をし、転移・病状の悪化時および緩和治療などの一切の当院での治療については今後受けられないことについても同意するものである。」という、実に稚拙な文章で綴られた”絶縁状”でした。何の説明もなしに、しかも看護師からこの同意書への署名を強要された女性患者の心情は察するに余りあるものがあります。2015年現在、この医師は退職しているということですが、それが本当に現場を退いた”退職”であり、”絶縁状”問題が当該医師の高齢による老化現象が起した不幸な事件であったことを祈らずにはいられません。

→がん:全摘出手術に迷う患者 医師から「治療拒否」同意書


偏差値が大して高い訳でもない医学部を卒業して、同じ大学の卒業生ばかりが集められた医療機関で適当に研修を重ねたような、「ごく普通の人」である医師で溢れかえっている日本では、高い志を持ち続けて病気の患者に真摯に向き合っている医師が多大な負担を蒙り疲弊し続けています。この際、医師もランク付けをして、医学部を出ているというだけで十把一絡げで「医師」と括るのを止めてはどうかとも思います。教員免許と同じく医師免許も更新制にして、志のある医師だけをふるいにかけて残していくとか。

そうでもしなければ、ほんの一握りだけ残っている、真の「お医者様」が絶滅してしまう時代も、そんなに遠くないかもしれません。あなたの周りには、「お医者様」がまだ生き残っていますか?

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク