「SHAFT」や「ガイナックス」、「京都アニメーション」などの1980年以前に設立した会社がすでに老舗扱いになるほど、制作会社が乱立しているアニメ業界。2000年以降に会社を立ち上げ、個性を持ったヒット作品を生み出し続ける4つの会社があります。
トリガー
ガイナックス出身の大塚雅彦氏と今石洋之氏、制作プロデューサーの舛本和也氏の3人が2011年に創設。
代表作としては『キルキラル(2013)』『異能バトルは日常系のなかで(2014)』などがあります。
『キルキラル』
『異能バトルは日常系のなかで』
また、アニメミライ2013の出展作品『リトル ウィッチ アカデミア』も話題を呼び、Kickstarterで続編制作の出資を募った『リトルウィッチアカデミア2(仮)』は約7400万円の出資を集め、『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』という題名で2015年に劇場公開される運びとなりました。
『リトルウィッチアカデミア』
WHITE FOX
2007年創業。設立者は「OLM TEAM IWASA」(オーエルエム・チーム・イワサ)のプロデューサーだった岩佐岳氏。
『刀語(2010)』『STEINS;GATE(2011)』『ご注文はうさぎですか?(2014)』『アカメが斬る!(2014)』と、個性的なヒット作を次々と生み出しています。
『刀語』
『ご注文はうさぎですか?』
ピーエーワークス
タツノコプロ出身でProduction I.Gでプロデューサーをしていた堀川憲司氏が2000年に立ち上げた越中動画本舗が、2002年にピーエーワークスと改名。代表作は『花咲くいろは(2011)』『グラスリップ(2014)』『SHIROBAKO(2015)』など。
『花咲くいろは』
『SHIROBAKO』
A-1 Pictures
アニプレックスが2005年に設立した制作会社。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(2011)』『THE IDOLM@STER(2011)』『ソードアート・オンライン(2012)』『アイドルマスター シンデレラガールズ(2015)』など、海外にも知られた作品を多数手掛けています。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
『THE IDOLM@STER』
1年間に制作されるアニメ作品は100本を優に超えます。その中で話題性や独自性を持つ作品を輩出していくのは至難の業。観る方の目もどんどん肥えてきているので、生半可な作品では屑扱いされてしまいます。
今年は『SHIROBAKO』のようなアニメ業界を舞台にした作品も登場して、現場の苦労を垣間見ることができましたが、苦労して名作を輩出している制作会社は末永く応援していきたいものですね。