今日から実践!東大・石浦教授が薦めるアルツハイマー病の予防法とは?

東京大学の石浦章一教授といえば、アルツハイマー病の発症メカニズムを研究している権威。アルツハイマー病の原因となるアミロイドベータを含む米を食べ、敢えて体内に取り込むことで免疫力を養うという「食べるワクチン」の研究に自らの身体を使って検証している実践型の研究者なのです。

→東京大学HP大学院理学系研究科教員紹介ページ

その石浦教授が2月21日(土)の『世界一受けたい授業』に出演した際に語った、アルツハイマー病に関する最新情報や予防方法がこちらです。


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アルツハイマー病の発症に関与している遺伝子とは?

アルツハイマー病には、それを体内に持っていることで発症率が3~8倍にも跳ね上がるという特殊遺伝子があるとされています。それがアポリポタンパクEの遺伝子の一種で、通称”アポE4遺伝子”と呼ばれるもの。

アポE4遺伝子のアルツハイマー病への関与は1992年の米デューク大学の研究チームによる研究で発見されました。アポE4遺伝子の有無を調べる検査は、アルツハイマー病を発症するリスクを測る方法としては現在最も信頼性が高いとされていて、綿棒で口内粘膜を採取するだけという手軽な検査。検査費用は2万円ほどで、最近は家庭用検査キットも販売されているそうです。

dna
アルツハイマー病DNAチェックプログラム(株式会社メディビック)

アルツハイマー病の治療のための脳リハビリとは?

アルツハイマー病の症状緩和や治療には、脳の活性化を促すための様々な「脳リハビリ」というプログラムが考案されているとのこと。

音楽療法

アルツハイマー患者に子どもの頃歌った歌や昔好きだった曲をヘッドホンで聴かせることで、脳を活性化させて記憶がよみがえったという報告が多く挙げられているそうです。番組では『聖者の行進』を聴いた老婆が若い頃の想い出を語り出したり、認知症で立ち上がることもできなかった人が踊りだしたり、というような事例を紹介していました。

音楽を聴くという行為が、機能しなくなった脳細胞部分に代わって他の部分を刺激し、様々な記憶力や理解力を復活させる効果があるようです。

下の動画は、患者の好きな曲をiPodで聴くという音楽療法の様子をカメラで捉えたドキュメンタリー映画『パーソナルソング』の予告。認知症の患者が好きな歌を聴き、音­楽の記憶とともに懐かしい思い出が脳裏によみがえる瞬間の患者たちの様子を捉えた、アルツハイマー病治療に一石を投じる作品です。

芸術療法

絵画・粘土細工・陶芸・彫刻・写真・連句・詩歌・俳句・自由画・心理劇・ダンスなど、さまざまなジャンルの芸術活動を通じて、脳の活性化を図る療法です。

番組では、絵画をするだけでなく、それを人に見せることでより効果があると説明していました。誰かに見せるために描く、反応を楽しみに描くというような目的意識が脳により良い刺激を与えるそうです。

アルツハイマー病の予防のための筋トレとは?

筋肉を鍛え、適切な運動をすることで、アルツハイマー病のリスクは3分の1から2分の1にまで低下するそうです。

石浦教授が推奨するのは太ももの前側の筋肉を鍛えること。太ももは体の中で最も大きな筋肉であり、それを鍛えることは代謝を高める上では一番効率的。番組では片足ジャンプなどを紹介していましたが、スクワットなどでも十分効果はあるとされています。


アルツハイマー病のリスクを下げるための工夫は、結局のところ”適度な運動”と”脳の活性化”に尽きるようです。ワクチンが開発されたとしても、薬に頼るだけでなく、自分の身体のメンテナンスは自分で行う努力が必要だと言えそうです。

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