週刊ポストが元少年A”酒鬼薔薇聖斗”の実名公表に踏み切った背景

”酒鬼薔薇聖斗”こと元少年Aが神戸市須磨区で連続児童殺傷事件を起こしたのは1997年の5月。当時14歳だった少年Aは2015年、32歳で手記『絶歌』(太田出版)を出版し、各方面から猛非難を浴びた。

この元少年Aの事件当時の顔写真と実名を、「週刊ポスト」が9月14日発売号で掲載したという。

→週刊ポスト、神戸児童殺傷事件の元少年Aの実名掲載 「公衆の正当な関心の対象だ」(産経)

現在は反省し更生しているという元少年Aの手記は、本人の「書きたいという衝動」に駆られて綴られたという話だ。それこそ「衝動的な行為」によって生まれた自己満足的な作品なのかもしれない。さすがに読むつもりが全くないので、内容について言及はできないが。

被害者遺族の了解もなしに初版で10万部発行した太田出版の社長・岡聡氏は、同社HP上で、

「本書は、決して本人の弁解の書ではありません。」
「何をもって更生が成ったかを判断するのは難しいことですが、彼は国のシステムの中で更生したとされ社会に復帰しました」
「出版は出版する者自身がその責任において決定すべきものだと考えます。」
→『絶歌』の出版について(太田出版公式HPより)

と綴っている。

確かにその通りだと思う。社会的には更生したことが認められており、自身の責任において手記も出版した。元少年Aは立派に責任をとれる年齢になり、その資格を持ったのだ。そして印税ももらった。

だからいよいよ、その時が来た。実名公表は当然だ。

実名公表の必要性については、手記が出版された時にも各界から声が挙がっていた。サブカル出版業者にモラルなど望む方が甘いという話もあるが、せめて実名で出版するか、ネットで無料公開するかした方が、まだ岡氏の主張も素直に受け入れられたのかもしれない。

→元少年A手記、芸能界から批判相次ぐ「実名で書くべき」「企業モラル問う」(マイナビ)

→もう匿名「元少年A」のままでは許されないのではないか?(iRONNA)


実はこの元少年A自身も、自己顕示をしたがっていると見受けられる。彼は9月にホームページを開設した。本当に本人なのか確証は取れていないようだが、週刊誌等でも報じられ、拡散した。

「元少年A公式ホームページ 存在の耐えられない透明さ」と題されたこのサイトからは、一種のカルト的な臭いすらしない。ご覧になりたい方は検索すれば簡単にヒットするだろうが、2度見するほどのサイトではないし、奥深いものでもない。

ただ、このサイトを見ると猶更に、実名報道して所在を明確にしておいた方がいいのではないか、と強く感じるのは確かだ。また、セルフポートレートのコラージュ写真や、どうにも批評のしようもないイラストや写真を公に開示している点からも、元少年A自身もそれを求めているとしか思えない。

あくまでも本人作であればの話だが・・・。

→神戸連続児童殺傷事件「元少年A」がホームページ開設(産経)


被害者遺族の神経を逆なでするような行為を、反省の色も見せない加害者が繰り返し行っている。事ここに至る、である。こうなるともう、マスコミや世論が黙っているわけはない。週刊ポストだけに収まらず、今後は元少年Aの「成人A」化および実体化に拍車がかかることだろう。

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