三谷幸喜の『真田丸』が早々に暗雲。予想外?予想通り?はたまた計算づくか・・・。

2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』の視聴率が乱高下している。7話までの視聴率は次の通り。

1話 19.9%
2話 20.1%
3話 18.3%
4話 17.8%
5話 19.0%
6話 16.9%
7話 17.4%

2話で20%越えをした時には「今年の大河は当たるかも」と好意的な声が多かったのだが、その後はパッとしない。パッとしないついでに、批判も数多く出てきた。人それぞれに許容範囲は異なるものだが、今回の三谷・大河が観る者にとって娯楽となるか、それとも苦行となるか。

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コメディ色濃厚な大河ドラマを受け入れられるか

三谷幸喜の脚本は視聴者を笑わせることを前提にしている感がある。この手の受け狙いモノというのは、好きな人は好きだが、嫌いな人は毛嫌いする。でも三谷のドラマや映画があまりヒットしないところを見ると、どちらかというと嫌いな人のほうが多いのかもしれない。ちなみに筆者は『王様のレストラン』は大好きだった。あれがピークだったという気がしないでもない。

籾井会長は三谷節がお嫌いだという噂もある。無理に面白おかしくしなくても、面白い脚本というのは視聴者を夢中にさせるものだ。無理や計算がやたら匂うと、最近は観る側も目が肥えているので、シラケてしまうのかもしれない。

→『真田丸』脚本を「つまらない」と一刀両断! アノ大物の“三谷節”批判で、現場大混乱!?

時代劇のセリフが現代的でも受け入れられるか

三谷は過去の大河作品『新選組!』でも現代的なセリフまわしを取り入れて「斬新だ」という好評と「時代劇じゃない」という不評の両方を買った経緯がある。今回の『真田丸』もその辺りが叩かれていて、いくら三谷本人が「当時の言葉を再現するのにどれだけの意味があるのか」と鼻息を荒くしても、時代考証の下手な脚本家といわれても仕方がない部分がある。

「心情をリアルに描きたい」という三谷のこだわりが原因で、今回苦労しているのが、準主役の長澤まさみ。「セリフが現代的すぎ」「あの時代にこんな口調でしゃべるはずない」「演技がうざい」「キャラもうざい」等々と散々けなされている。この場合、脚本や演出が問題なのであって、当人にあまり罪はないと思うが・・・。

→「真田丸」長澤まさみが「ウザ過ぎる」との声続々 視聴率急落の原因?

そもそも三谷幸喜が好きか嫌いか

「うすらさむいコメディ要素」「既に才能が枯渇してる」「三谷の脚本は舞台サイズ」「三谷作品に当たり無し」と、ネットはアンチ三谷による酷評で溢れかえっている。正統派の時代劇を大河ドラマに求める視聴者には、奇をてらう風変わりな三谷ワールドは耐えられないのかもしれない。「大河ドラマを私物化している」「面白いのは本人だけ」というネットの声も、大河ドラマへの愛や期待が高いがゆえの言葉であるとも捉えられる。

→NHK大河「真田丸」視聴率急落は三谷幸喜の脚本のせい?

そもそも今回の大河ドラマのおちゃらけは、三谷による記者会見乱入あたりですでに始まっており、アンチ三谷にとってはその時点ですでに拒否反応が出ている。これを面白いと感じるか否かで、ドラマを楽しめるかどうかはすでに決まっていたに等しい。そもそも、この脚本家を起用した時点で、NHKがどれだけ切羽詰まっていたかがわかるというものだ。

→「西日暮里壁新聞です」 三谷幸喜、会見に再び乱入 NHK大河「真田丸」出演者発表




批判が多いのも話題性が高い証拠。回を進むごとにどんどん面白くなるように、三谷が計算して書いているのなら、それはすごい。今後が楽しみだ。視聴率という点で見ても、ここ最近の大河ドラマではかなり高いのは確か。まあ、あれだけ視聴者受けのする俳優陣を総動員して、天下の三谷幸喜に脚本を書かせて、良くも悪しくもとりあえず話題にならなかったら、それこそ一大事である。これ以上低視聴率番組が続くと、大河ドラマの存続自体も危ぶまれる。そういう意味では、三谷起用はすでに成功していると言えるのかもしれない。

→酷評どこ吹く風…好調「真田丸」は三谷幸喜の“作戦勝ち”

ただ、個人的には普通に面白い大河ドラマが観たかったという気はする。脚本家の考える”面白さ”が視聴者の感覚とずれていることもしばしば。ドラマは最終回まで見てみなければわからない、ともいうけれど、ドラマというのはそういうものではないように思う。『篤姫』などは今でも時々観返しているのだが、最終回まで待たなくても最初からずっと普通に面白かったんだけど。

NHK大河『真田丸』が良くも悪くも話題に。三谷幸喜の求める”面白さ”って何なんだろう。実は観ていてそこが一番よくわからない・・・。

Posted by Opinioline on 2016年2月29日

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