強くて逞しい女性といえば、海外の女優ならアンジェリーナ・ジョリーか、ちょっと細いけどレナ・ヘディ。実写版『精霊の守り人』をハリウッドで撮るとしたら、バルサ役はそんな感じ。日本のNHKが2016年から3年越しで22話放映するという大河ファンタジー『精霊の守り人』は、女用心棒バルサの役を、新島八重こと綾瀬はるかさんに託しました。
難しいと言われる日本でのアクション実写
上橋菜穂子さんの児童文学「守り人シリーズ」全10巻を一元ドラマ化という、脚本家がいちばん大変そうな企画ですが、アニメで表現された世界が実写でどのように広がるか、とても楽しみですね。
でも、アクション実写は日本の苦手とするところ。特に女優さんにとってワイヤーアクションは大変です。
原作者の上橋さんは綾瀬さんのバルサ役について「ふわっとした『幅』のあるバルサを演じてくださるのではないか」とコメントしています。原作ファンの中には「合わない」「イメージ違い過ぎ」という声も。まあ配役の良し悪しなんて作品が出来上がってみなければわからないことなのでとりあえず置いておくとして。
でも実際のところ日本の女優で「バルサ」とか「あずみ」とか「峰不二子」とかを演じられるガタイが良くてアクションができて頼れるタイプっていませんね。そもそも日本はそういう女優さんを求めていませんから無理もないことです。
アクション女優は海外が圧倒的
海外は戦う姿が似合う女優さんが結構います。代表選手はアンジーですが、他に印象に残っている人を挙げると『バイオハザード』『SWAT』『アバター』など多数のアクション系映画で派手にドンパチやってるミシェル・ロドリゲスとか、エイリアンと戦い続けたシガニー・ウィーバーとか、あのルーシー・リューを倒したユマ・サーマンとか・・・。『バイオ・・』のミシェル・ロドリゲスはミラ・ジョヴォヴィッチよりも数段強そうに見えました。あるいは2人のサラ・コナーであるリンダ・ハミルトンとレナ・ヘディ。強い女性がいっぱいです。
日本女優のアクション映画いろいろ
日本は強そうな女性が敬遠される傾向にあるので、昔でいう志穂美悦子さんのようなアクション女優は育ちません。だから腕立て伏せをして鍛えてまで新島八重役をこなす綾瀬さんのような存在は、テレビ業界ではありがたい存在なのかもしれません。2008年には座頭市を演じてますし。
そういえば上戸彩さんも『あずみ』でがんばっていました。
個人的には映画版『アキハバラ@DEEP』山田優さんのアキラとか。
あとは『ブラックエンジェルズ』の矢島舞美さん。本格アクション女優の『ハイキック・エンジェルズ』武田梨奈さんよりも強そうに映ってます。アクション力よりも演技力が大切なのがよくわかります。
大河ファンタジー『精霊の守り人』。3年越しなので観る方も覚えてなきゃいけなくて大変です。3年間飽きさることなく、NHKにも綾瀬さんにもがんばってアクションしてほしいものです。ついでに言うとこの企画、チャグム役が要ですね、たぶん。