静岡県と山梨県にまたがる富士山周辺では外国人観光客にもWiFiを自由に使ってもらうために「Fujisan Free Wi-Fiプロジェクト」が推進されている。2013年6月に世界文化遺産に登録されたこともあって、観光客にとってより良いインフラ環境を目指しての取り組みだ。現在までに無料WiFiスポットは1000か所を超えており、情報発信の活性化に役立っている。
個人にとっても現地での情報発信が欠かせない現代、日本各地の世界遺産登録地では、インフラ環境がどのくらい進んでいるのだろうか。
平泉では外国人向けに無料開放
平泉町ではNTT東日本が運営する「光ステーション方式」により、町内エリアで閲覧できる観光情報、イベント情報、店舗情報等を集約したサイトが無料で閲覧できる。ただし、インターネットにはつながらない模様。
外国人観光客向けに限り、14日間無料で利用できるWiFiのパスカードを発行している。
<参考サイト>
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日光では「Nikko City Wi-Fi」
運営は平泉と同じNTT東日本の「光ステーション方式」で、外国人観光客向けのパスカードも同じだが、一般向けにも一日最大30分(15分×2)の無料解放サービスを行っている。
<日光観光協会>
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京都では無料WiFiスポットを設置中
「KYOTO WiFi」を展開している京都市周辺では、無料で使えるサービスを順次拡大している。すでにかなりの数のWiFiスポットが設置されているので、インフラは比較的進んでいると言える。
<KYOTO WiFi>
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熊野にも無料WiFi
熊野古道でのWiFiは無理にしても、「世界遺産 熊野本宮館」と「
和歌山県立情報交流センター ビッグ・ユー」で無料WiFiを利用できる。また、「田辺図書館」もOK。
<参考サイト>
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広島の無料WiFiサービス
広島では公衆無線LANサービス「Hiroshima Free Wi-Fi」が運用されており、市内7ヵ所で利用できる。30分ごとに一旦切断されるが、1日に何度でも接続が可能。
<参考サイト>
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沖縄の無料WiFiサービス
沖縄の場合は民間の公衆無線LANサービス「 Okinawa Free de Wifi」が利用できる。最大42Mbpsと高速で、本島内に12か所ほどある。離島にはない。
<参考サイト>
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富岡製糸場もWiFiサービスを開始
富岡製糸場周辺でのWiFiサービスは市内63か所で利用可能。NTT東日本の運営なので日光と同じように1日15分×2回の利用に限られている。
世界遺産に登録されたからにはWiFiインフラの充実も図らなければならないような時代になった。その点、富岡製糸場周辺は対応が早かった。世界遺産に限らず全国で無料WiFiが当たり前になってほしいものだが、企業がそこに利益を求めようとしている間はまだまだ難しいのかもしれない。